最新のがん検診について

がん検診といっても、検査したいがんの部位によって、検査方法は違います。胃がん検診であれば、内視鏡検査をします。乳がんであれば、マンモグラフィ検査、前立腺がんであれば血液検査になります。すべてのがんの検査を行うのは、費用や時間もかなりかかります。

がんは、年代や生活習慣でかかりやすい種類がありますので、自分の年代や普段の生活習慣からがんが発生しやすい臓器を絞って、調べるという方法があります。それ以外には、全身のがん細胞を一度に調べることができるＰＥＴ検査を受けるのも効率がよいです。このＰＥＴ検診は、人間ドックなどの高度な検査コースで受診することができます。医療機関によって、ＰＥＴ検診が行える設備があるところは限られており、費用もかなりかかります。

しかし、静脈にＦＤＧと呼ばれる検査薬を投与した後は、機械の台の上に30分から1時間程度横になって安静にしているだけで検査が終了します。ほかのがん検査のように身体的な苦痛などはあまりかからないのがメリットです。また、初期のがん細胞を発見しやすいため、通常の健康診断で見落としやすいがんも早期発見して、治療することができます。そして、婦人科検診のときのように服を脱ぐ必要がないため、精神的なストレスもありません。

この最新のがん検診にも欠点があり、脳や胃、腎臓などの一部の臓器のがん細胞には反応できないため、ＰＥＴ検診と並行してほかのがん検査を受けるのが一番ベストです。